6月1日曳舟文化センターにおいて、「朝鮮学校の国賠訴訟を支援しよう! 安倍政権の朝鮮学校『無償化』はずしを許すな! 入管体制と排外主義について考える6・1入管学習会」がもたれました。主催はアジア共同行動首都圏です。
学習会は首都圏事務局のあいさつで始まりました。
事務局は「AWCは入管問題、朝鮮学校無償化除外問題や差別排外主義政策に対して、国際主義を対置して闘う」と述べました。さらに、6月15日の国際連帯集会を提起し、この集会への結集を呼びかけました。
次に「朝鮮の子」という映像が上映されました。この記録映画は1950年代に在日朝鮮学校やPTA連合会を中軸とした制作委員会によって作成された映画です。当時、東京都教育委員会は都立朝鮮人学校の廃校を一方的に決めており、これに対抗する運動として朝鮮学校の生活を通して民族教育の意義を訴えた映画でした。主な舞台は枝川です。
次いで「外国人登録法・入管法を考える荒川の会」の方から、安倍政権による入管体制批判をテーマにした講演がなされました。現在の入管体制が批判されるとともに、「技能実習制度の拡充」という差別的移民政策の批判が話されました。
次に「朝鮮学校『無償化』実現運動の状況と今後の方針」ということで、無償化実現運動に携わっている方からの講演を受けました。
先ほどの「朝鮮の子」の時代背景と以後の教育闘争史が語られ、そしてこの闘いが現在の「高校無償化」をめぐる闘いに継承されていることなどが話されました。そして、無償化実現運動における大阪・愛知・広島・福岡・東京各地の裁判闘争とその争点について報告がなされました。
若干の休憩を挟んで、質疑討論がなされました。
質疑では、反ヘイトスピーチ運動に携わっている方から闘いの報告と、この運動に対する評価について質問がなされました。そして、部落解放同盟の方から「朝鮮の子」上映に関する思いと被差別部落の生活との類似点などが話されました。また、組合運動を担っている「青年」の方から、東京オリンピックに向けて先程の「技能実習制度の拡充」という差別的移民政策が実際に強化されようとしていることが報告され、労働組合としては「労働者使い捨てのオリンピック『緊急処置』反対」を掲げて闘うということが報告されました。さらに、あすじゃの仲間が今年も「統一マダン」に関わることなどの報告をしました。
そして、本学集会の最後に、改めて朝鮮学校の無償化除外を許さず、朝鮮学校の国賠訴訟を支援することを全体で確認しました。