防衛省前抗議行動で抗議要請文を手交
2月4日、辺野古実による、月例の防衛省前抗議行動がおこなわれました。沖縄現地からヘリ基地反対協の安次富浩さんが「海上行動のメンバーに対する、公安まがいの調査リストを許さない!明らかに防衛局の指示によるものだ」「辺野古に基地は作れない。県民投票を勝ち抜く」と連帯メッセージ。AWC首都圏は安倍首相と岩屋防衛相宛に抗議要請文を手交しました。
-----------------------------------------------------------
抗議要請文
内閣総理大臣:安倍晋三殿
防衛大臣:岩屋 毅殿
アジア共同行動首都圏
現在、沖縄・辺野古では連日違法な埋め立て工事が強行され、土砂の投入が続いています。さらに新たな護岸工事も始まりました。
この事態は、安倍政権による沖縄の新基地建設拒否の民意を踏みにじる沖縄差別であり、議会制民主主義の否定・更には地方自治を破壊する、まさに暴挙に他なりません。
また希少な海洋生物・サンゴなどの自然環境が残る辺野古の海を埋め立て、米軍基地を建設するなどまさに愚行であり、取り返しつかないこの破壊の責任者として安倍政権の名は、戦後最悪の政権としての評価とともに、歴史に記録されることになるでしょう。
基地建設を拒否し、議会選挙などあらゆる合法的な手段で基地建設拒否の民意を明らかにしてきた沖縄に対して、安倍政権は、「寄り添う」「真摯に説明する」などまったく内容の伴わない空疎な言辞をはきながら、座り込みなど反対行動を、警察権力と海上保安庁の弾圧と暴力によって排除し、問答無用で工事を強行してきました。
この暴挙は、安倍独裁政治そのものであるし、許しがたい沖縄差別として弾劾します。
そもそも辺野古が唯一の解決策、という安倍政権が繰り返す説明が根本的に間違っています。また普天間の移設で、沖縄の過重な基地負担が解決されるかのような安倍政権の言辞も根本的に間違っています。
在日米軍施設が集中し、過重な基地負担・米兵犯罪などの基地被害に苦しむ沖縄の現状は、普天間基地の移設で解決する問題ではありません。市街地のど真ん中に位置し、欠陥機オスプレイ配備など、危険極まりない普天間基地は、即時に運用を停止し、返還にむけた政府間交渉を行なうべきです。これこそ唯一の解決策です。
沖縄の人々は、基地との共存など望んではいません。基地のない平和の島を取り戻すことこそ、沖縄が希求する未来です。この沖縄の思いは、「本土」の我々も日米軍事同盟によって維持される虚構の平和を拒否し、すべての米軍施設を撤去することによってもたらされる平和として共有すべき未来です。
私たちは、埋め立て工事を強行し、埋め立てをどんどん進め、反対運動を「あきらめさせる」安倍政権の目論みを、沖縄の人々と連帯して、打ち砕くために闘います。決してあきらめることなく、違法な埋め立てを中断させるために全力で闘います。
以下を要請します。
1、2月24日新基地建設の是非を問う県民投票まで、埋め立て工事を中止すること
2、辺野古新基地建設計画を撤回すること
3、普天間基地の即時無条件返還に向けた政府間交渉をアメリカ政府と始めること
4、すでに投入された土砂の回収を、政府の責任で立案し、破壊された環境の回復にあたること
5、沖縄にあるすべての米軍施設を撤去すること
2019年2月4日